この記事は、こんな方むけ
TOEIC初心者
文法が苦手な方
TOEIC600点を取りたい方
今回もあなたの疑問にお答えします。
助動詞が苦手です…
助動詞について、詳しく教えてください。
それでは、「助動詞」について解説します。
そもそも助動詞を使いこなせないと、TOEIC 600点は取れません。
助動詞には様々な用法があり、苦手意識を持っている人が多いです。
ですが、TOEICに限れば、細かいニュアンスまで覚える必要はありません。
最低限の用法と使い方のコツを知っておけば、600点を取ることはできます。
それでも、心配されている方でも分かるように、助動詞のイロハからがっちり解説します。
今回の記事では「can/could/be able to」に焦点を絞って紹介しています。
この記事を読んでいただければ、TOEIC 600点を取れる「can/could/be able to」の使い方を知ることができます。
助動詞が苦手な方は、ぜひ読み進めてください。
助動詞とは
- 助動詞
- 1. can/could/be able to
2. will/would
3. shall/should/ought to
4. may/might
5. must/have to
「助動詞」は、その名前の通り「動詞の働きを助ける品詞」
基本的には、助動詞の後ろには「動詞の原形」が来るという原則があります。
表に示したものが、TOEICで出題される助動詞(一部、助動詞もどきを含む)です。
今回は、その中でも「can/could/be able to」について解説します。
can
「can」の根幹には、事実かどうがに関わらず話し手が「…できる(だろう)」と思っているという主観が含まれます。
その意味合いを踏まえて、「can」には「許可・依頼・可能・推量」の4用法があるのです。
可能
中学校で「can」が出てきた時に、一番最初に紹介される用法。
「可能」はcanの根本にある用法で、日本語としては「…できる」と訳されます。
例文をお示しします。
I can speak English.
私は英語を話すことができる。
例文1は非常に単純な文章に見えます。
ですが、なめてはいけません。
次のニュアンスがあることを覚えておきましょう。
事実かどうかに関わらず、私自身が英語を話せる(だろう)と思っているというニュアンスを含んでいます。
このニュアンスが、次に説明する「can」の用法につながります。
なので、一番最初に説明しました。
許可
「can」には「…できる(だろう)」というニュアンスがあり、それから派生した用法です。
「…できる(だろう)」なので、「…してもよい(できるだろう)」とつながり「許可」を与えることができます。
TOEICだと、「Can I …?」の形で出題され、それに続く答えを選ぶ問題が多いです。
具体的には、例文をみながら説明します。
Can I borrow your textbook?
「あなたの教科書を借りることができますか?」=「あなたの教科書を借りてもよいですか?」
(回答の例)No problem. 「いいですよ」
例文のような形で出題され、「…してもよいですか?」という問いにYesやNoなどを表す返答をします。
「I don’t have it.」などのYesもNoも使わない返答を選ばせるパターンもあるので要注意です。
形式自体はPart 2で頻出なので、覚えておいてください。
依頼
「依頼」も「可能」の「…できる(だろう)」から枝分かれした用法です。
つまり「…できますか?」→「…してくれますか?(することはできますか?)」という流れです。
この用法では、基本的に「Can you…?」の疑問形で使われます。
例文を示させていただきます。
Can you take a picture?
「写真を撮ることができますか?」「写真を撮ってくれますか?」
(返答の例)Sure. 「いいですよ。」
例文のような感じで使われ、非常にシンプルな形式ですが、この形式もTOEIC頻出です。
特に、Part 3で出題されたら要注意。
なぜなら、会話の中で依頼をしている・されている内容が答えとなる問題があるからです。
なので、「can you…?」と聞こえたら、聞き逃さないように注意しましょう。
また、後ほど説明しますが、「can you…?」より丁寧に「依頼」する時は「could you…?」とします。
訳し方は「…してくれますか?」で、「can you…?」とほぼ一緒です。
「could you…?」も頻出ですので、覚えておいてください。
推量
「can」の用法の中でも、忘れがちな用法が「推量」です。
「推量」というと「may…(…かもしれない)」を思い浮かべるかもしれませんが、「can」の基本的な用法の一つになります。
「推量」は「can」の「…できる(だろう)」の「だろう」に注目した用法です。
考え方は「…できるだろう」→「…の可能性があるだろう」というような流れになります。
He can be hungry now.
「今、彼はお腹がすいているかもしれない」
例文4のような形を見た時は、単純に「…できる」と訳してはいけません。
「彼はお腹がすくことができる」では意味が通じないはずです。
なので、「推量」の「…だろう」と訳す方が自然です。
そして、この例文でも、事実とは関係なく話し手の「彼はお腹がすいているだろう」という主観を表しています。
could
先ほど一部紹介しましたが、canの過去形というだけでなく、「推量・提案・丁寧な依頼」の用法があります。
ただし、過去形よりも「推量・提案・丁寧な依頼」の用法で使われることが多いです。
なので、過去形の使い方は今回は省略させていただきます。
基本的な使い方は下記の通りです。
推量
「can」の推量よりも、やや低い可能性を見積もった時に使う用法です。
なので、「もしかしたら…だろう・かもしれない」のような訳し方になります。
例文を示します。
He could be hungry now.
「もしかしたら、彼は今お腹がすいているかもしれない」
提案
「could」は仮定法のニュアンスを持ちつつ、丁寧に「提案」するための用法。
「もしかしたら…できるんだけどな」という意味合いから「よかったら…できますよ?」という提案を表します。
例文をお示しします。
I could guide you inside.
「よかったら、私が中を案内できますよ?(しますよ?)」
基本的には「I could …」など、例文の様に肯定文で使います。
特に、TOEICでは会話中で、「I could…」という一文が出てきたら要注意です。
つまり、「何かを提案している」ので、重要な内容を含んでいることがあります。
「I could…」以下が答えになる可能性があるからです。
このように、TOEICでもよく見かける用法なので、絶対に覚えておきましょう。
丁寧な依頼
先ほどの「提案」と似ていますが、「can」の代わりに「could」を使うことで丁寧な印象を与えます。
「can you…?」が「…できますか?」だとしたら、「could you…?」は「(可能だったら)…できますか?」と丁寧の度合いが高いです。
相手にお願いをする用法であり、基本的には疑問形で使われます。
例文をみていきましょう。
Could you close the window?
「(もし可能であれば、)その窓を閉めてくれませんか?」
例文のような形で主に使われるので、この形式を覚えてば使い方は大丈夫です。
そして、TOEICではリスニングパートで良く出題されます。
特に依頼をしている内容が答えにつながる可能性があるので、やはり「could you…?」と来たら聞き逃さないように注意しましょう。
be able to
「be able to…」は非常に単純で、「…できる」と可能であること・能力を表します。
ちなみに、to以下には動詞の原形が来ます。
「can」の過去形には「could」がありますが、「could」には仮定法のニュアンスがあってややこしいです。
なので、過去に可能であったことを示すために「was(were)able to」を使うことが多いです。
また、助動詞は「助動詞+助動詞」とはできないので、そんな時にも「be able to」が役立ちます。
例えば、未来のことを表すのに、「will」と併せて「will can」とはできません。
なので、この場合は「will be able to …」とすることで、「(将来)…できるだろう」と表せます。
では基礎をおえたら、例文をみていきましょう。
I won’t be able to study abroad in the future.
「将来、私は留学できていないだろう」
I was able to(could) get a good score on the test.
「私は、そのテストで良い点数がとれた」
例文の様に「be able to」は他の助動詞といっしょに使えるのが大きなメリットです。
なので、他の助動詞のニュアンスも使いつつ、可能であるということを言いたいときにはこの形になります。
また、もう一つの例文は「I could get a good score on the test.」としても意味は分かります。
ですが、文脈によっては「私はそのテストで良い点数がとれるだろう」というような「推測」にもとらえられ分かりにくいです。
なので、単純に過去の可能なできごとを示すためには「be able to」の過去形が便利になってきます。
「will/would」の解説
「will/would」については、こちらの記事で解説していますので参考にしてください。
「shall/should/ought to」の解説
「shall/should/ought to」については、こちらの記事で解説していますので参考にしてください。
ought toとshouldの使いどころは、非常に勘違いしやすいところ。
点数の取りこぼしをしたくない方は、ぜひ参考にしてみてください。
「may/might」の解説
「may/might」については、こちらの記事で解説しています。
これらは、会話問題で見かけることも増えてきました。
ニュアンスが大切ですので、詳しく知りたい方はぜひ参考にしてみてください。
「must/have to」の解説
「must/have to」については、こちらの記事で解説しています。
この二つは絶対に知っておかないと、まずいやつです。
TOEICで出題される助動詞のひっかけ問題
助動詞はTOEICで頻出の問題であると同時に、ひっかけ問題が出やすくなっています。
それが、「助動詞+副詞+動詞原形」のパターンです。
どういうことかは、例文を見ながら説明します。
My expertise could(空欄)help you.「私の専門性は、大いにあなたの助けになるだろう」
空欄に入る正しい単語を、下記のA, B, Cから選びましょう。
A. great
B. greatly
C. greats
答えは副詞である「B. greatly」です。
ちなみに、「A. geat(偉大な)」は形容詞、「C. greats(偉人達)」は名詞になっています。
今回は分かりやすくgreatly「大いに…」を出題しましたので、迷った方は少ないはずです。
ですが、時間が無い中で問題を解いて、「助動詞の後ろは動詞の原形」とだけ覚えている方は要注意でしょう。
誤って、本来は副詞が入るところに、動詞の原形を選んでしまうことがあります。
時間があれば、「could(助動詞)」の後に「help(動詞の原形)」があるので、副詞が入るだろう簡単に予想できます。
ですが、時間との戦いであるTOEICの穴をついた、初心者泣かせの問題も出題されていますので覚えておいてください。
なので、「助動詞+動詞の原形」というチャンス問題だと思っても、一息ついて文章を見回してみましょう。
そうすることで、点数の取りこぼしを防げます。
このような問題で、点数を取りこぼさないように注意してください!
まとめ
今回は、助動詞の「can/could/be able to」について解説しました。
最後に、用法のまとめを書かせていただきますので、あなたの学習の参考にしてみてください。
- can
- 1. 許可
2. 依頼
3. 可能
4. 推量 - could
- 1. 推量
2. 提案
3. 丁寧な依頼 - be able to
- 1. 可能
- 助動詞のひっかけ問題
- 「助動詞+副詞+動詞原形」のパターンに注意
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