この記事は、こんな方むけ
TOEIC初心者
TOEICの英文法が苦手な方
不定代名詞が苦手な方
今回も、あなたのお悩みにお答えします。
otherとかanotherとか、いろいろあって分からない……
代名詞なんだっけ?
いわゆる、不定代名詞ですね。
それなら、今回は不定代名詞の重要ポイントだけ解説します。
不定代名詞は、初心者がつまづきやすいポイントのひとつです。
そもそも、「不定代名詞って何?」と思う方も多いはず。
不特定の人、モノ、数量を表す場合に利用される代名詞のことを「不定代名詞」といいます。
不定代名詞には「one」や「another」「other」があります。
そういわれても、難しいはずです。
でも、不定代名詞はPart 5頻出の文法なので、600点を取るために絶対避けては通れません。
なので、あなたの不定代名詞攻略のため、私なりの例文も交えて解説をします。
TOEIC頻出の不定代名詞にしぼって紹介しますので、短時間で勉強をしたいという方に役立つ内容になっています。
不定代名詞が苦手という方は、ぜひ読み進めてください。
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不定代名詞とは
不特定の人、モノ、数量を表す場合に利用される代名詞のことを「不定代名詞」といいます。
文章や会話の中で、すでに出た名詞で、特定のものを具体的に指示さない時に使います。
TOEIC頻出の不定代名詞
- 不定代名詞
- 1. one
2. another
3. others
4. the other
5. the others
6. all
7. some
8. none
9. each
TOEIC頻出の不定代名詞は、この9つだけです。
これだけ覚えておけば、TOEIC 600点レベルということですね
one
すでに文章の中で使われた名詞の繰り返しを、避けるために使われる不定代名詞。
すでに出た名詞と同じ種類のものだが、不特定の場合「a(an)+単数名詞」の代わりに使う。
I lost my pencil yesterday. So, I will buy a new one.
日本語訳:昨日鉛筆をなくした。なので、新しいもの(鉛筆)を買う予定だ。
※ 例文の様に「a(an)+(形容詞)+one」は利用可能だが、a oneという用法はないので要注意
ちなみに、「the + 単数名詞」の場合は、oneではなく「it」を用いましょう。
そして、「one」は単数名詞だけでなく、複数名詞にも利用できます。
その場合は単純に「ones」とすることで、不特定の複数名詞を表します。
例文と一緒に覚えておきましょう。
I lost these pencils yesterday. So, I will buy some new ones.
日本語訳:昨日それらの鉛筆をなくした。なので、新しい鉛筆をいくつか買う予定だ。
例文2の「ones」は「pencils」を表しています。
another
「もうひとつ」を表す不定代名詞。
何かについて説明した後に、「それ以外の」という意味を表すのが代名詞が「other」です。
代名詞のotherが、数えられる名詞で単数のものを示す場合には、不定冠詞の「an」がつきます。
「an + other」→「another」の形で利用し、「もう一つのもの」という意味の代名詞になります。
そして、意外と忘れがちですが、「another」は形容詞として使用できます。
その際は、「another+単数名詞」とします。
① I ate a tomato yesterday, and I eat another today.
② I ate a tomato yesterday, and I eat another tomato today.
日本語訳:昨日トマトを一つ食べた。今日もう一つ(のトマト)を食べる。
例文3-①の「another」は代名詞として使われ、例文3-②の「another」は形容詞として使われています。
次に「others」「the other」「the others」について解説します。
これらは、図と一緒に覚えたほうが分かりやすいので、イメージで覚えておきましょう。
others
複数の「他の人・もの」を表す不定代名詞。
単数のものを表すときは「another」としましたが、複数の不特定のものを表すときは「others」とします。
「ohters」のコアイメージは、先に2つのボール(黄色、緑)を示した後、残りの3つのうち「どれか(2つ以上の)他の物」を示すような感じである。
なので、組み合わせは「水色+赤色」でも「水色+オレンジ色」でもよい。
I selected two balls, but others were left there.
日本語訳:私は2つのボールを選んだが、その他のいくつかはそこに残されている。
図表の様に、全体で5つボールがある中から2つを選んだとします。
そして「others」を使うことで、残りのうち何個かのボールを示します。
「others」と複数形になっているので、2つ以上(複数個)のものに対して説明しているという意図がかくれています。
the other
2つ以上ものがあり、すで紹介されているものの、残り一つについて表す不定代名詞。
図の様に、5つのボールがあると仮定します。
5つのボールの内、残り1つと特定できる場合に「the other」を用いることができます。
I selected four colorful balls, and the other is red.
日本語訳:私は4つのカラフルなボールを選んだ。残り(一つ)は赤色のボールです。
図の様に、「the other」は単数形であり、残り一つの断定できるものを示唆するときに使えます。
the others
2つ以上ものがあり、すで紹介されているものの、残り全てについて表す不定代名詞。
コアとなるイメージとして、下の図の様に先に黄色と緑のボールについて説明し、残りの全てのボールを示すときに「the others」とする。
今回の図であれば、5つのボールの内、先に2つを紹介しており、残りの3つのボールが特定できるため、「the + others(残りの全て)」とできる。
I selected four colorful balls, but the others was left there.
日本語訳:私は3つのカラフルなボールを選んだが、他の(3つの)ボールはそこに残されている。
「the others」と「the other」の違いとして、次のことがあげられます。
「others」は残り数個のうちいくつかのものを示していたのに対して、「the others」は残り全てを示すときに使います。
all
3つ以上ものや人について「~のすべて」という意味を表す不定代名詞。
2つのものや人について、「~の両方」という意味を表す場合は「both」を使います。
次に、「all」と「both」の実際の使い方を例文で示します。
All of the players were judged fairly by the referee.
All the players were judged fairly by the referee.
日本語訳:全ての選手が、その審判によって公平に判定された。
「all」は「all of 複数名詞」「all the 複数名詞」の形で用いられ、複数扱いなので後に続く動詞には「s」はつけません。
また、「all」を形容詞的に使う際には、theや所有格(my, your, his, herなど)などの前に置き、「all + the(or所有格など)+複数名詞」とします。
Both of the players were judged fairly by the referee.
Both players were judged fairly by the referee.
日本語訳:(二人とも)どちらの選手も、その審判によって公平に判定された。
「both」も複数扱いですので、後に続く動詞には「s」はつけません。
「both」は「both A and B」のように接続詞的に用いられ、この出題パターンが非常に多いです。
ちなみに、「both A and B」で「AとBともに~である」という意味で、肯定文で用いられます。
こちらも必ず一緒に覚えておいてください。
some
肯定文の中で使われ、ある程度の量や数があることを表す不定代名詞。
数えられる名詞と数えられない名詞の両方に使えるので、汎用性が高くなりまる。
ただし注意点として、
数えられない名詞に関しては「単数扱い」、数えられる名詞に関しては「複数扱い」とする点があります。
例文の様に数えられる名詞である「student」は「複数扱い」するため、それに続く動詞の語尾には「s」は付けません。
ちなみに、数えられる名詞を可算名詞、数えられない名詞を不可算名詞といいます。
それでは、例文を紹介します。
Some of the students were very tired.
Some students were very tired.
日本語訳:何人かの生徒は、とても疲れていた。
一方で、数えられない情報を表す「information」は「単数扱い」するため、それに続く動詞には「s」は付けません。
Some of the information has lost in the fire.
Some information has lost in the fire.
日本語訳:火事でいくつかの情報が失われてしまった。
none
3つ以上ものや人について「どれも~ない」という意味を表す不定代名詞。
2つのものや人について「どちらも~ない」という意味を表す場合は「neither」を使います。
None of three students agreed with me.
日本語訳:3人の生徒はだれも私に同意しなかった。
I threw away two books, but neither of them was read.
日本語訳:私は本を2冊捨てたが、どちらも読まれていなかった。
「neither」は、TOEICにおいて「neither……nor……」の形で出題されることが多いため、不定代名詞に加え接続詞的な用法に注意しましょう。
ちなみに、「neither A nor B.」で「AもBも~でない」という意味になり、否定文で用いられます。
こちらも必ず覚えておきましょう。
each
「each」は複数の人やものに対して、「それぞれの~」という意味を持つ不定代名詞。
形容詞的にも用いることができ、その場合は「each + 単数名詞」の形で用います。
「every」は3つ以上のものに対して形容詞として用い、「every + 単数名詞」の形になります。
「each」と「every」の違いについても説明します。
それは、「each」は2つ以上のもの、「every」は3つ以上のもの、に対して使うという違いです。
Each home appliance comes with a 1-year guarantee.
Each of the home appliances comes with a 1-year guarantee.
Every home appliance comes with a 1-year guarantee.
日本語訳:それぞれの家電には、1年間の保証が付いています。
ここで、いくつか注意点があります。
「each + 単数名詞」「each + the 複数名詞」と名詞が変化するのが要注意です。
その他「each + the 複数名詞」に続く動詞は、 「comes」の様に三人称単数扱になります。
なぜかというと、eachが複数名詞の中から、「(一つ一つ)それぞれの~」という意味があるため単数扱いになります。
代名詞について
代名詞は不定代名詞だけではありません。
人称代名詞、所有代名詞、再帰代名詞、指示代名詞などがあります。
まだまだ代名詞の入り口に立っている状態なんです。
なので、もっと詳しく知りたい方は、こちらの記事を読んでみてください。
併せて読んでおくことで、さらにスコアがアップできるでしょう。
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まとめ
今回は、TOEICに頻出である不定代名詞9選を紹介しました。
これらを覚えるだけで、Part 5で出題された際に、確実に点数を取ることができます。
- 不定代名詞
- 1. one
2. another
3. others
4. the other
5. the others
6. all
7. some
8. none
9. each
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