この記事は、こんな方向け
TOEIC初心者
英文法勉強中の方
名詞について知りたい方
今回もあなたの疑問にお答えします。
それなら「名詞」について教えてください。
ややこしくて、苦手なんです…
承知しました。
名詞って意外に難しいですよね。
なので、初心者でも分かりやすいように解説します。
「名詞」と一言でいっても、可算名詞や不可算名詞などあります。
そもそも「可算名詞、不可算名詞って何?」という方もいるでしょう。
そして、初心者のうちは、どれが可算名詞か分からないという方も多いです。
そのせいで、名詞が苦手になってしまっているかもしれません…
でも、それは非常にもったいないです。
名詞はTOEICで絶対に出題されるし、一度覚えてしまえば得点源になります。
なので、今回もあなたのために、「名詞」についてまとめて解説をさせていただきました。
この記事を読んでいただければ、「名詞」を確実に理解できるでしょう。
基礎をおろそかにしては、絶対にTOEIC 600点は取れません。
なので、絶対に失敗できないという方は、この記事を参考にしてみてください。
英語の基礎について解説していますので、勉強の最初の一歩として読み進めてください。
名詞とは
- 名詞とは
- 1. 可算名詞
普通名詞、集合名詞
2. 不可算名詞
抽象名詞、物質名詞、固有名詞
名詞は、大きく可算名詞と不可算名詞に分けることができます。
そして、可算名詞は普通名詞、集合名詞を含み、不可算名詞は抽象名詞、物質名詞、固有名詞を含みます。
漢字ばかりで嫌になってしまう方もいると思います。
そうなる前に、次の解説を読んでください。
可算名詞
可算名詞は、1個、2個…のように数えることができる名詞のことです。
そして、普通名詞と集合名詞に分類されます。
数えることができるため、単数形と複数形の2通りの形があります。
単数形の場合は、「a、an、the」などの冠詞や「myやyour」などの人称代名詞の所有格を名詞の前に置く必要があります。
普通名詞
同じ種類のものを示すために用いられる名詞。
その中でも、一定の形があり、数えることができる名詞。
ただし、day(日)やweek(週)、meter(メートル)、liter(リットル)などの単位も普通名詞に分類されます。
これらの単位には、決まった形はありませんが、一定の単位ごとに区切ることができるため、普通名詞になります。
なので、1 meter(1メートル)、2 meters(2メートル)…のように数えられ、複数形にもなります。
単位についてイメージしにくいと思いますので、例文を挙げておきます。
I have been here for a week.
「私はここに1週間滞在しています。」
I have been here for two weeks.
「私はここに2週間滞在しています。」
このように、week(週)という概念には形はありません。
ですが、「1週間」のように期間を表す「単位としての塊」になるため、可算名詞として扱えます。
集合名詞
集合名詞とは、人や物の集合体であり、数えられる名詞。
つまり、数人・数個の人や物が集まった集合体のことを表す名詞です。
次に代表例を挙げておきます。
野球チームを思い浮かべていただければ分かりますが、数人の選手が集まったチーム「team」を集合名詞と考えます。
ただし、「集合名詞に続く動詞は常に複数形ではありません」ので注意してください。
非常にややこしいので、例文をみながら説明します。
A family lives in a remote area.
「ある家族は、へんぴなところに住んでいる」
10 Families live in the area.
「その地域には、10組の家族が住んでいる」
His family are all baseball fans.
「彼の家族は、みんな野球ファンである」
例文のように「a family」の場合は、「(ある)一つの家族(という集団)」を表し単数扱いになります。
そして、「families」と複数形になっている場合は、「いくつかの家族」という意味を表し、単純に複数扱いと考えて大丈夫です。
ですが、非常にややこしい場合が3つ目の例文のパターンです。
「family」の一人一人に焦点を当てた場合には、少し変わります。
「family」と名詞の形は単数形ですが、それに続く動詞は「are」のように複数形になっています。
つまり例文では、「家族の一人一人すべてが野球ファンである」ことを示しているからです。
この違いが分かると、話し手のニュアンスを理解することができます。
でも、TOEICでは、ここまで細かいことは問われないので安心してください。
不可算名詞
不可算名詞は、可算名詞と違い、1個、2個…と数えることができない名詞のことです。
その上で、抽象名詞や物質名詞、固有名詞に分類されます。
可算名詞とは違い、単数形だけを使い、複数形にはなりません。
そして、不特定のものを示すニュアンスがある「a、an」とは一緒に使えません。
ですが、特定のものを示す「the」は不可算名詞の前に置いて使えます。
抽象名詞
物事や性質、状態などの具体的な形がない、抽象的な内容を示す名詞。
抽象名詞は不可算名詞であり、数えられることはできませんので、「a、an」と一緒には使えませんし、複数形もありません。
また、抽象名詞の量や程度などを表す際には「littel、much」のような特定の数量形容詞を使う必要があります。
抽象名詞の代表例を挙げておきます。
例文もお示しします。
The information is very important.
「その情報は非常に重要である」
He is a bundle of kindness.
「彼は親切心の塊である」
例文の様に、「特定の情報」を指す場合には、冠詞「the」を伴えます。
また、抽象名詞は「He」=「a bundle of kindness」のような使い方もすることができます。
その他、抽象名詞には、少し変わった用法もあります。
それが「前置詞+抽象名詞」です。
前置詞+抽象名詞の用法
この形になることで、副詞や形容詞として扱うことができます。
例文をお示しします。
① I picked up the ticket by chance(=accidentally).
「私は偶然、そのチケットを拾った」
② It is a matter of importance(=it is a important matter).
「それは、重要事項です」
「前置詞+抽象名詞」は、例文の様に副詞的、形容詞的に利用することができます。
例文①の「by chance」は、副詞の「accidentally(偶然…、たまたま…)」に置きかえ可能です。
例文②の「of importance」は形容詞的に用いられ、「a matter」を修飾しています。
なので、「it is a important matter」のように書き換え可能です。
抽象名詞の普通名詞化
抽象名詞は状況に応じて、普通名詞として利用することができます。
例文をお示しします。
There is a beauty on the stage.
「ステージの上に美女がいる」
He has faced on some difficulties.
「彼は、困難な状況に直面してきた」
抽象名詞の「beauty(美)」は、「a beauty」となることで「美人」を意味する普通名詞に変わります。
また、抽象名詞の「difficulty(困難)」も、「difficulties」と複数になることで「(いくつかの)困難な状況」という意味の普通名詞になります。
物質名詞
特定の形を持たない物質を表す名詞。
つまり、「気体・液体・個体」や「金属」「素材」「粒状の物質」などがあてはまります。
これだけ聞いても理解しにくいと思いますので、次のように考えてみてください。
「特定の形を持たない物質」とは、形が変わっても物質自体の性質が変わらないものです。
例えば「air(空気)」は決まった形がなく、どんな形だったとしても空気という性質は変わりません。
それを踏まえて、代表的な物質名詞をお示しします。
この表をみると「bread(パン)やcheese(チーズ)、paper(紙)、wine(ワイン)も物質名詞なの?」と思うはずです。
ですが、これらが四角や三角になったとしても、それらの性質自体は変わりません。
なので、物質名詞に分類されるのです。
物質名詞の例外的な用法
物質名詞は不可算名詞と紹介しました。
ですが、状況に応じて、複数形になったり、1個・2個…のように数えこともできます。
物質名詞=不可算名詞とだけ覚えていると、間違ってしまう可能性があるので注意しましょう。
それでは、容器、単位、形ごとに例文を挙げます。
① 容器
I drinked a cup of tea.
「私はコップ1杯の紅茶を飲んだ」
②単位
I put two liters of water into a bottle.
「私は2リットルの水をボトルに注いだ」
③形
I ate a slice(loaf)of bread.
「私は、1切れの(1個の)パンを食べた」
例文のように、物質名詞も容器や単位、形を表す単語をもちいることで、数えることができます。
そして、例文②のように、容器や単位、形を表すものの数が複数になる場合には、「two liters of」のように複数形にします。
物質名詞の普通名詞化
また、物質名詞は、状況に応じて普通名詞として扱うことができます。
物質名詞の普通名詞化の代表例と例文をお示しします。
物質名詞 | 意味 | 普通名詞 | 意味 |
fire | 火 | a fire | 火事 |
glass | ガラス | glasses | 眼鏡 |
iron | 鉄 | an iron | アイロン |
paper | 紙 | a paper | 新聞 |
表のように、物質名詞に冠詞を付けたり、複数形したりすることで意味が変わります。
次に、例文です。
I saw the fire yesterday.
「私は、昨日その火事をみました」
「fire」は物質名詞として「火」そのものを表していますが、冠詞を付けることで普通名詞である「火事」として利用可能になります。
固有名詞
固有名詞とは、人や場所、建物などのような、固有の名前を表す名詞のことです。
つまり、特定の個人の名前や公共の施設などが、固有名詞にあたります。
例を挙げると、私の名前である「Chichimaguro」や国名の「Japan」などです。
固有名詞は原則として、大文字で書き始めます。
そして、特定の個人などを示す名詞であるため、複数形にはなりません。
例文をお示しします。
Chichimaguro lives in Japan.
「父まぐろは、日本に住んでいます」
Chichimaguro went to the Tokyo Station.
「父まぐろは、東京駅に行った」
固有名詞は3人称単数扱いであり、動詞の現在形には「-s、-es」をつけ、冠詞は必要としません。
ですが、公共施設などに関しては、「the」を使う場合もあります。
固有名詞の普通名詞化
ちなみに、「固有名詞の普通名詞化」はTOEICで問われる可能性は非常に低いのです。
でも知っておいて損しません。
タイトル通り、固有名詞も普通名詞として扱えます。
ただし、抽象名詞や物質名詞とはすこし意味合いが違います。
どういうことかというと、
例文を示します。
① I will buy a Picasso in the future. ※Picasso(ピカソ)は昔の芸術家
「将来、私はピカソの作品を買うつもりだ」
② A Chichimaguro came here yesterday.
「父まぐろという人が昨日来た」
例文①で、ピカソという芸術家を買うの現実的ではなく、「ピカソの作品」と訳します。
例文②では、固有名詞の「Chichimaguro」に冠詞がついています。
これは「父まぐろという人」という意味で使われており、「父まぐろという(名前だけ分かっている)人方が来ている」というニュアンスを表しています。
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まとめ
今回は「名詞」について解説しました。
名詞とは下記の様に分類されますが、状況に応じて用法が変わる点に注意が必要です。
- 名詞とは
- 1. 可算名詞
普通名詞、集合名詞
2. 不可算名詞
抽象名詞、物質名詞、固有名詞
いかがだったでしょうか?
分からなくなったら、何度も見直して文法力をアップさせていきましょう。
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