この記事は、こんな方むけ
TOEIC初心者
複合関係詞について知りたい方
英文法が苦手な方
今回も、あなたのお悩みにお答えします。
関係詞も苦手だけど、複合関係詞はもっと苦手です。
これだけ覚えればいいていうのがあれば教えて!
それなら、今回は複合関係詞について説明します。
「複合関係詞って何?」という方もいるでしょう。
あまり聞き慣れない言葉だと思いますが、あなたもすでに出会っているかもしれません。
簡単にいうと、関係詞の語尾に「-ever」がついたもので、「whoever」「however」などのことです。
関係詞に「-ever」が結びついているので、複合関係詞と呼びます。
これらはTOEICで絶対に出題されますので、600点を取るためには避けられません。
苦手だと思ったあなたは運がいいです。
この記事では、複合関係詞の基礎から、がっちり解説していますので、絶対に参考になります。
なので、絶対に失敗できないという方は、この記事を読んでみてください。
複合関係詞は非常に大切なので、ぜひ読み進めてください。
複合関係詞
- 複合関係詞
- 複合関係代名詞
whoever、whomever、whichever、whatever
複合関係副詞
however、whenever、wherever、
複合関係詞は、複合関係代名詞と複合関係副詞に分けられます。
関係代名詞と関係副詞、それぞれの語尾に「-ever」をつけることで、複合関係代名詞や複合関係副詞に変化します。
そして、複合関係代名詞は先行詞を含み、「名詞節」や「副詞節」として利用できます。
一方で、複合関係副詞の用法は、「副詞節」だけです。
それでは、それぞれの複合関係詞について説明していきます。
複合関係代名詞
- 複合関係代名詞
- 1. whoever
2. whomever
3. whichever
4. whatever
関係代名詞 | 名詞節 | 名詞節の書き換え | 副詞節(譲歩の用法) | 副詞節の書き換え |
whoever | …する人はだれでも | anyone who | 誰が…しようとも、 誰が…しても | no matter who |
whomever | ~が…する人はだれでも | anyone whom | 誰を…しようとも | no matter whom |
whichever | …であるものはどれでも | anything which | どれを…しても | no matter which |
whatever | …であるのはなんでも | anything that | 何が…しても | no matter what |
複合関係詞は、関係詞の語尾に「-ever」がつき、「…する人・物はだれでも」のように訳します。
上の表を覚えておくだけでも、最低限は抑えられるでしょう。
関係詞について理解しておくと、さらに関係代名詞の理解がスムーズになります。
なぜなら複合関係代名詞の意味は、関係代名詞「who、whom、which、what」が元になっているからです。
もし関係詞・関係代名詞の勉強がまだという方は、こちらの記事をどうぞ。
関係代名詞の基礎を覚えた方は、複合関係代名詞の勉強に進みましょう
whoever
複合関係詞「whoever…」には、名詞節と副詞節の2つの用法があります。
まず、名詞節について説明します。
その場合は、先行詞を含み「anyone who…」に置き換えることができます。
先行詞は「anyone」なので、「whoever」は単数扱いになり「…する人はだれでも」と訳します。
そして、主語や目的語として用いますので、例文をお示しします。
Whoever(anyone who) likes cats could belong to the club.
「猫が好きな人はだれでも、そのクラブに所属できます」
You could give free refreshment to whoever (anyone who) comes to the school.
「この学校に来た人には、無料の軽食をあげてよいです」
名詞節「whoever」は「anyone who」で考えれば、分かりやすいです。
次に、副詞節(譲歩の用法)になる場合の説明をします。
この時は「anyone who」ではなく、「no matter who…」と置き換え、「誰が…しようとも、誰が…しても」と訳します。
その場合は、下記の例文のようになります。
Whoever comes to my room, I will not open the door.
「誰が私の部屋に来ようとも、私はドアをあけません」
Whoever comes to my room, I will open the door.
「誰が私の部屋に来ても、私はドアをあける」
「whoever」の副詞節の場合、後に続く文章は否定文になると説明されていることがありますが、内容次第で肯定文がきても問題ありません。
whomever
複合関係代名詞「whomever」は、「anyone whom…」に置き換えられます。
ただし「whomever+主語+動詞」の形で用い、「(主語)が…する人はだれでも~」と訳します。
まずは、名詞節の使い方について、例文を用いてみていきましょう。
Whomever(anyone whom) you like could do the lottery.
「あなたが好きな人はだれでも、そのくじ引きをできます」
You should not give the ticket whomever(anyone whom) you like.
「あなたが好きな人だとしても、そのチケットをあげるべきではない」
例文のように、主語と目的語になることができます。
「whoever」とは違い、「whomever」の後ろは「whomever」を目的語とする「主語+動詞」が並ぶ点に注意しましょう。
次に、副詞節(譲歩の用法)の使い方を紹介します。
使い方は「whoever」と同じと考えて大丈夫です。
そして、副詞節の場合は「no matter who(whom)」に書き換えられます。
例文をお示しします。
Whomever I like, I will not open the door.
「私の好きな人が来ても、私はドアを開けない」
「whomever+主語+動詞,…」の形で、条件を提示する副詞節となります。
whichever
関係代名詞「whichever」にも、名詞節・副詞節の用法があります。
まずは、名詞節について説明します。
名詞節の場合は「anything which」で置き換え可能であり、「…であるものはどれでも」と訳します。
今までの「whoever、whomever」と少し違うのは、「whichever+名詞+主語+動詞…」の形があるkとです。
それに関しても、例文でお示しします。
① Please read whichever book you like.
「あなたが好きな本はどれでも読んでください」
② Please choose whichever you want to eat.
「あなたが食べたいものはどれでもいいので選んでください」
このように選択するものの種類を絞る時には、「whichever+名詞+主語+動詞…」の形にします。
もちろん例文5-②の様に、文脈次第では「whichever+主語+動詞」でも大丈夫です。
次に、副詞節(譲歩の用法)について説明します。
「no matter which」に書き換え可能であり、「どれを…しても」のように訳します。
例文をお示しします。
whichever you want to eat, you need to pay for it later.
「あなたがどれを食べたいとしても、後でお金を払う必要があります」
whichever food you want to eat, you need to pay for it later.
「あなたがどの食べ物を食べたいとしても、後でお金を払う必要があります」
この時も、例文のように「whichever…」と「whichever+名詞…」のどちらでも大丈夫です。
whatever
関係代名詞「whatever」にも、名詞節・副詞節の用法があります。
名詞節では「anything that」に書き換え可能であり、「たとえ何であっても…」と訳します。
名詞節の用法について、例文をお示しします。
① You can do whatever(anything that) you wish.
「あなたがしたいことは何でもできます」
② Whatever(anything that)he said came true.
「彼が言ったことは全て、現実になった」
③ You should do whatever makes you happy.
「あなたを幸せにするものは何でもするべきです」
例文の様に、「whatever」も名詞節になる時は、主語と目的語のどちらにもなれます。
加えて、名詞句の中で「whatever」を主語とし、「whatever(主語)+動詞+目的語」のようにも利用可能です。
ちなみに、その際は例文7-③のようになります。
次に、副詞節の用法(譲歩の用法)について説明します。
副詞節「whatever」は「no matter what」と書き換え可能です。
そして、「たとえ何が…でも」のように訳します。
例文をお示しします。
Whatever happens, I will never give up.
I will never give up whatever happens.
「何が起ころうとも、私は決してあきらめない。」
※ give up:(自動詞)…をあきらめる
このように条件を提示するのが、「whatever」の副詞節です。
ちなみに、例文8のように副詞節「whatever」が文章の後半に来るパターンもあります。
この時に名詞節か副詞節かを見分ける方法として、「whatever」の直前の動詞が他動詞か自動詞かに注意しましょう。
もし直前の動詞が自動詞であれば、自然と「whatever」は副詞節だと分かります。
複合関係副詞
- 複合関係副詞
- 1. however
2. whenever
3. wherever
複合関係副詞 | 副詞節の意味 | 副詞節の書き換え |
however | (譲歩)どれくらい…でも (譲歩以外)どんなやり方で…しても | (譲歩)no matter how |
whenever | (譲歩)いつ…しようとも (譲歩以外)…する時はいつでも | (譲歩)no matter when (譲歩以外)at any time when |
wherever | (譲歩)どこで…しようとも (譲歩以外)…するところならどこでも | (譲歩)no matter where (譲歩以外)at any place where |
複合関係副詞の用法は、副詞節だけと考えて大丈夫です。
名詞節としては扱わないので、複合関係代名詞のように用法を迷う必要はありません。
ですが、関係副詞について理解していた方が、学習効率がよいです。
なので、「関係副詞」についての勉強がまだの方は、こちらの記事を先に読みましょう。
関係副詞はバッチリという方は、ぜひ読み進めてください。
however
複合関係副詞「however」は、副詞としての用法がメインです。
「however+形容詞/副詞+主語+動詞+…」の形で、「どれくらい…でも」のように訳します。
この場合は、譲歩の用法と言われ、「no matter how」に書き換え可能です。
「however+主語+動詞+…」のように、「however」後に形容詞・副詞がないと「どんなやり方で…しても」のように訳します。
書き換えるのであれば「in whatever way」になります。
例文をお示しします。
① However(no matter how) fast you run, you won’t(will not)be on time for the game.
「どれだけ早く走ったとしても、あなたは試合にまにあわないだろう」
② You could study English however you like.
「あなたは好きな方法で英語を勉強できます」
このように「however」を使い分けることができます。
そして、例文9-①の文章には「どれだけ…しても」という意味があり、譲歩の用法と言えます。
なので、「no matter how」に書き換え可能です。
一方で、例文9-②は、「どんなやり方で…しても」という意味なので、「no matter how」には書き換えられません。
また、「however」にはもう一つ用法があるので忘れてはいけません。
however:文中に挿入する形で「しかしながら」と訳すこともできます。
例文) I’m not hungry, however, I ate a lot of sushi.
「私はお腹が減っていなかった。しかしながら、たくさんの寿司を食べた。」
基本は、文と文の間に挿入されることが多いです。
でも、中途半端なところに挿入されていても、「しかしながら」と訳せば大丈夫です。
「however」は、これだけ覚えておけば大丈夫です。
whenever
複合関係詞「whenever」も、副詞の用法がメインです。
譲歩の用法かどうかによって使い方が変わります。
まず、譲歩の場合は「いつ…しようとも」と訳し、「no matter when」に書き換え可能です。
それ以外の場合は「…する時はいつでも」と訳し、「at any time when」に書き換えられます。
それでは例文をお示しします。
① You will be welcomed whenever(no matter when) you stay in the hotel.
「あなたが、そのホテルにいつ滞在しようとも、歓迎されるでしょう」
② I feel good whenever(at any time when) I go for a run.
「ランニングをする時はいつでも気分がいい」
「whenever」が譲歩を表しているかどうかは、文意から読み取るしかありません。
ですが、例文10-①を「あなたが、そのホテルに滞在するときはいつでも、歓迎されるでしょう」と訳しても大きな変わりがありません。
TOEICでは譲歩かどうかまでは問われないので、「…する時はいつでも」と一律に訳しても問題ありません。
wherever
複合関係詞「wherever」も、副詞の用法がメインです。
やはり、譲歩の用法かどうかによって使い方が変わります。
まず、譲歩の場合は「どこで…しようとも」と訳し、「no matter where」に書き換え可能です。
それ以外の場合は「…するところならどこでも」と訳し、「at any place where」に書き換えられます。
それでは例文をお示しします。
① I will go see him wherever(no matter where) he lives.
「彼がどこに住んでいようとも、私は絶対彼に会いに行く」
② Please sit wherever(at any place where) you like.
「あなたが好きなところに座ってください」
例文11-①は譲歩の用法です。
「whever」も譲歩を表しているかどうかは、文意から読み取るしかありません。
でも、例文11-①を「彼が住んでいる所ならどこでも、私は絶対彼に会いに行く」と訳しても大丈夫です。
なので、困った時は「…するところはどこでも」と訳してしまいましょう。
ここまでで、複合関係詞の解説は終了です。
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まとめ
今回は「複合関係詞」について解説しました。
最後に、今回紹介した「複合関係詞」の重要ポイントをまとめておきます。
- 複合関係代名詞
- 1. whoever
2. whomever
3. whichever
4. whatever
関係代名詞 | 名詞節 | 名詞節の書き換え | 副詞節(譲歩の用法) | 副詞節の書き換え |
whoever | …する人はだれでも | anyone who | 誰が…しようとも、 誰が…しても | no matter who |
whomever | ~が…する人はだれでも | anyone whom | 誰を…しようとも | no matter whom |
whichever | …であるものはどれでも | anything which | どれを…しても | no matter which |
whatever | …であるのはなんでも | anything that | 何が…しても | no matter what |
- 複合関係副詞
- 1. however
2. whenever
3. wherever
複合関係副詞 | 副詞節の意味 | 副詞節の書き換え |
however | (譲歩)どれくらい…でも (譲歩以外)どんなやり方で…しても | (譲歩)no matter how |
whenever | (譲歩)いつ…しようとも (譲歩以外)…する時はいつでも | (譲歩)no matter when (譲歩以外)at any time when |
wherever | (譲歩)どこで…しようとも (譲歩以外)…するところならどこでも | (譲歩)no matter where (譲歩以外)at any place where |
いかがだったでしょうか?
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